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「英国王のスピーチ」概要

「英国王のスピーチ」は、英国王室の実話に基づいた、内気な英国王と家族や友人の信頼関係、国民に受け入れられていく物語です。
幼少時から吃音障害があり、内気なヨーク公(後のジョージ6世)は、父ジョージ5世の急な死去と兄の王位退位により、図らずも即位することになりました。夫を支える妻・エリザベス妃とスピーチ矯正の専門家ライオネルとの友情に支えられ、ジョージ6世が国民に認められるようになるまでの物語です。

「英国王のスピーチ」のあらすじとネタバレ

あらすじやネタバレを事前に読んでおくことで、英語表現や内容理解に役立ちます。自力で内容を理解したい人は、読まずに飛ばしてください。もちろん、一度観てからネタバレで答え合わせをするのもおすすめです。

 以下は、ネタバレを含みます
「英国王のスピーチ」のネタバレを読む

英国王ジョージ5世の第二皇太子として生まれたヨーク公は、吃音障害(話すときにどもってしまう)がありました。王室の公務として、スピーチをしますが、吃音障害によって失敗してしまいます。何人もの言語聴覚士の治療を受けるヨーク公ですが、一向にうまく話すことができず、心配した妻のエリザベスは、スピーチ矯正の専門家・ライオネルの診療所を訪れます。

しかし、王室の自分に馴れ馴れしい態度をとるライオネルの治療法は自分には合わないといい、ヨーク公は帰ってしまいます。

英国王ジョージ5世が死去し、ヨーク公の兄であるデイビッドが’エドワード8世’として王位継承しますが、バツイチのアメリカ人女性ウォリスと結婚するために、即位後1年も経たないうちに退位してしまいます。そのため、第二皇太子であるヨーク公が’ジョージ6世’として王位につきました。

しかし、王位継承のスピーチに失敗してしまい、自信のないジョージ6世(ヨーク公)は、ライオネルの元を再び訪れ、トレーニングを再開します。オーストラリア人のライオネルの治療法は驚く方法ばかりで、音読をレコードに録音したり、歌いながら言いたいことを発したり、汚い言葉を発したりと言うものでした。ジョージ6世は次第にライオネルに心を開き、父親からのプレッシャー、兄へのコンプレックス、乳母からの虐待についてすこしずつ話していきます。ライオネルは、ジョージの吃音障害は生まれつきではないことに気づき、彼の友人として接しようとします。

ナチス・ドイツが開戦を宣告し、第二次世界大戦が開幕します。開戦に揺れる英国民は王の言葉を待ち望んでいました。ライオネルは友人としてジョージの側につき、「友人に話すように話しなさい」とアドバイスを受けたジョージ6世のスピーチは大成功を納めます。

「英国王のスピーチ」で英語学習のポイント

「英国王のスピーチ」は、王室がテーマの作品なので、クイーンズ・イングリッシュが多く出てきます。主人公ヨーク公(ジョージ6世)の吃音症の治療をする姿は、英語で話すことに抵抗がある人にも共感できるものがあると思います。主人公役のコリン・ファースの演技がとても上手すぎて、吃っているところや発音が聞き取りにくい部分が多いので、英語字幕で観ることをおすすめします。

  1. This family’s been reduced to those lowest, basest of all creatures. We’ve become actors!
  2. ジョージの父、ジョージ5世が王族に職業の選択の自由はないと伝えた言葉です。

    George Ⅴ: In the past, all a King had to do was look respectable in uniform and not fall off his horse. Now we must invade people’s homes and ingratiate ourselves with them. This family’s been reduced to those lowest, basest of all creatures. We’ve become actors!

    George Ⅴ: かつては、王のやるべきことと言えば、制服を着て立派に見えており、馬から落ちなければそれでよかった。いまや我々は、人々の家庭に入っていき、ご機嫌を取らなければならない。王族は、最も下層の、すべて生き物の中で最も卑しいところまで落ちたのだ。我々は、役者にならねばならん!

  3. He stammers so beautifully..they’ll leave us alone
  4. 兄の退位により、国王に即位することになりプレッシャーを感じるジョージに、妻・エリザベスが言った言葉です。

    Queen Elizabeth: You know, I refused your first two marriage proposals, not because I didn’t love you, but because I couldn’t bear the idea of a royal life. Couldn’t bear the idea of a life of tours, of public duty, a...well a life that no longer was really to be my own. But then I thought...he stammers so beautifully..they’ll leave us alone.

    Queen Elizabeth: 最初の2回のプロポーズを断ったのは、あなたを愛していなかったからではないの。王室の生活に耐えられないと思ったのよ。あちこち訪問することとか、公務とかに。私自身の本当の生活がなくなるって。でも、思ったのよ。あの人はすてきな吃音を持ってる。みんなそっとしておいてくれるって

    【stammer】

    ーどもる、どもりながら言う

    名詞を使って、「His stammerer is beautifully」ではなく、「He speaks 〜」のように動作を褒める表現方法に、エリザベスの愛情が感じられます。

    【leave [someone] alone】

    ーほっておく

  5. He seems to be saying it rather well.
  6. ヒトラーのスピーチを家族で見ていた時に、娘のLilibetがジョージに問いかけるシーンです。

    Lilibet: What’s he saying?

    George: I don’t know but… he seems to be saying it rather well.


    Lilibet: なんて言っているの?

    George: わからないけど、、、とても上手だ

    【seem to〜】

    ー~のように見える ~のようだ

    【rather】

    ーやや、いくぶん、予想以上に

  7. Let's get some air.
  8. 言語聴覚士ライオネルとのやり取りで、怒り出したジョージにライオネルが言った言葉です。

    【get some air】

    ー外気に当たる

    新鮮な空気を吸う、空気を入れ替えて気分転換をするときに使うことができます。get some fresh air と言うこともできます。

  9. Because I have a right to be heard! I have a voice!
  10. 戴冠式のリハーサルで、自分に国王の資格がないと弱気な姿を見せるジョージに、ライオネル勝手に王座に座り、挑発して励ますシーンです。

    Lionel: No, you're not. You told me so yourself. You said you didn't want it. Why should I waste my time listening...?

    George: Because I have a right to be heard! I have a voice!

    Lionel: Yes, you do. You have such perseverance, Bertie. You're the bravest man I know. You'll make a bloody good king.


    Lionel: 王じゃないと、あなたが言ったじゃないか。王になど、なりたくないと。なぜ、あなたの言葉を聞かなければならない?

    George: 私には聞かせる権利があるからだ。私には声がある!

    Lionel: そう、その通り。あなたには忍耐力がある。私が知っている中で、最も勇敢な男だ。あなたは良い王になる

    【right】

    ー権利

    【to be heard】

    ー聞かせる

  11. I'm the solemnest king who ever lived
  12. ドイツとの開戦のスピーチをすることになったジョージを落ち着かせるライオネルに、ジョージが返した言葉です。

    Lionel: Long pauses are good: they add solemnity to great occasions.

    George: Then I'm the solemnest king who ever lived.


    Lionel: 長い間はいい。重大事に対する厳粛さが出る

    George: それなら、私はこれまでで最も厳粛な王だ」

    【solemn】

    ー(ものものしく)まじめな、謹厳な、厳粛な、荘重な、荘厳な、まじめくさった、しかつめらしい、もったいぶった、宗教上の、神聖な

    【who ever lived】

    ー最も偉大、かつてない偉大な人

「英国王のスピーチ」のおすすめの視聴方法と学習方法

現在の英語力や「英語学習をしたいのか」、「純粋に映画やドラマの内容を楽しみたいか」によりおすすめの動画配信サイトは変わってきます。

時間がある方は

  • 英語音声+字幕なしで繰り返し見る
  • 英語音声+字幕なし→英語字幕あり→繰り返し見る
  • 英語音声+字幕なし→英語字幕あり→日本語字幕

といった方法でドラマや映画を視聴すると語彙力やリスニング力が鍛えられます。

管理人のオススメは英語音声+英語字幕で意味がわかるまで繰り返し見る!です。

英語字幕や日本語字幕の有無を参考にして、視聴する動画サイトを選んでくださいね。

「英国王のスピーチ」を視聴した感想

うまく(英語で)話せないもどかしさは、ノンネイティブの英語学習者からすると、他人事には思えない部分があります。話せない壁に当たりながら、妻エリザベスの愛情や、ライオネルとの友情により、国民に受け入れられていく国王ジョージの姿に勇気をもらえます。
また、英国王室についてや、クイーンズ・イングリッシュも学べる作品です。

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