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「ダンケルク」の概要

第二次世界大戦中、1940年のドイツ軍がフランス侵攻をした「ダンケルクの戦い」をモデルにした物語です。戦い中、フランス・ダンケルクに残されたイギリス・フランス連合軍の35万人の兵士を救出するためにチャーチル首相が行った作戦「ダイナモ作戦」が行われた1週間の攻防が描かれています。結果としては、「ダイナモ作戦」により、33万人の兵士を救出することに成功し、その後のイギリス軍の士気を高めることになりました。

「ダンケルク」のあらすじとネタバレ

あらすじやネタバレを事前に読んでおくことで、英語表現や内容理解に役立ちます。自力で内容を理解したい人は、読まずに飛ばしてください。画面展開が多い、セリフが少ない作品なので、ネタバレを先に読むことをおすすめします。もちろん、一度観てからネタバレで答え合わせをするのもおすすめです。

 以下は、ネタバレを含みます
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第二次世界大戦の初期、フランス・ダンケルクの街を歩く6人のイギリス兵の青年たち。突然ドイツ軍の銃撃を受けます。銃弾を逃れ、イギリス軍のバリーケードに逃げ込んだトミーは、ダンケルクの浜辺に出ます。
浜辺には、帰還の船を待つ多くの兵士たちが長蛇の列を作っています。しかし、ドイツ軍の空撃を受け、イギリス兵たちは次々とやられていきます。空撃を受けずにすんだトニーは、仲間の遺体を埋葬する若い兵士ギブソンに出会います。2人は負傷した兵士たちを担架で運び乗船を手伝いますが、2人は定員オーバーで乗船することができませんでした。愕然とするトニーに、ギブソンは桟橋に隠れ飛び乗ろうとしますが、さらにドイツ軍の爆撃が襲い、船は沈没してしまいます。トニーたちは船から泳いできたアレックスという兵士を救出します。
夜になると別の船が来て、トニーたちは紛れて乗船します。船の中で配給された食料を頬張っていると、雷魚が船にぶつかり船は傾き始めます。
海に放り出された3人は、再びダンケルクの海岸に戻ってしまいます。

チャーチル首相は、ダンケルクに残された30万人の兵士たちを救出するため、民間の船に救助の要請をします。民間の船を持っているドーソンと息子のピーター、ピーターの友人の・ジョージは、イギリス兵を救出するためにダンケルクへ船を出すことを決めました。ダンケルクへ向かう途中、傷ついた英国兵を見つけ救出しますが、船の向かう先がダンケルクだと知ると、パニックの兵士は操舵を奪おうとします。もみ合いになり、ジョージは頭を売って意識が朦朧とし始めます。死に際、ジョージの手当に務めたピーターに、新聞に載って英雄になりたかったと伝えます。ドーソンたちの頭上では、イギリス空軍の戦闘機スピットファイアがダンケルクへ向かって飛び交っています。しかし、スピットファイアが海に不着陸するのを見た3人は、急いで現場へ向かい、パイロットのコリンズを救出します。その後、海に重油が流れているのを発見したドーソンは、輸送船から逃げ出した兵士たちを救出して回ることにします。

その頃、ダンケルクに戻ってしまったトニーたち三人は、漁船に隠れて乗船してイギリスへ帰還しようとします。漁船が出向しようとした時、ドイツ兵の攻撃を受け船に穴が相手しまします。重さを減らすために誰かを降ろそうという話になり、アレックスは今まであまり言葉を発しないギブソンがドイツ兵のスパイではないかと疑いました。ギブソンに助けられたトニーは、ギブソンをかばいますが、実はギブソンはフランス人で、イギリスへ逃げるため、死んだイギリス兵の服を奪ってなりすましていました。浜辺で埋葬したのは服を奪ったイギリス兵だったのです。船はどんどん沈んでいき、兵士たちが溺れていきます。トニーとアレックスはなんとか助かりましたが、ギブソンは逃げ遅れてしまいます。近くに輸送船を見つけたトニーとアレックスは、助けを求めますが、空戦により戦闘機が墜落し、輸送船は重油を海に流しながら沈没してしまいます。一面火の海となっていました。

ダンケルクの近くの上空では、スピットファイアが3機、ドイツ軍の戦闘機と交戦しています。指揮をとるリーダの戦闘機との通信が絶え、代わりにパイロット・フィリアが指揮を取ることにします。敵の攻撃により、燃料のメーターが壊れ、コリンズが操縦するもう1機の燃料残量を確認しようとしますが、コリンズも攻撃を受け海に落ちてしまいます。コリンズが不着陸したのを見届けてから、フィリアは帰りの燃料を顧みず、ダンケルクの上空で敵の戦闘機を追撃します。ダンケルクの浜辺にいる兵士たちは歓声をあげますが、その後、離れた浜辺に着陸したフィリアは敵軍に捕まってしまいます。

ドーソンに助けられたトニーとアレックス、コリンズたちは、無事に港に帰還します。空軍のコリンズに野次を飛ばす人もいますが、ドーソンは、「私は知っている」と言い優しく諭します。自分が何もせず助かったことを悔やむトニーでしたが、その日の新聞や港では無事に帰ってきたことを賞賛しています。
ピーターは、ジョージの写真をもって新聞社を訪れます。ジョージの有志をたたえる記事が新聞に載ることとなります。

「ダンケルク」で英語学習のポイント

セリフが少ないので、英語学習にはあまりならないかもしれません。ですが、”ダンケルクの戦い”は、イギリス人にとって馴染み深い歴史で、圧倒的不利な状況の中多くの兵士や国民が協力し生き延びたことを称えて「Dunkirk Spirit」という言葉も生まれています。イギリス人の価値観を学ぶには、おすすめの映画です。

  1. Dunkirk Spirit
  2. このフレーズは、1940年のダンケルクの戦いで、遊覧船、荷船、その他の民間船の小艦隊がドーバー海峡を越えて30万人以上の兵士を本国に避難させたことからできた言葉です。

    参考|https://en.wiktionary.org/wiki/Dunkirk_spirit

    【Dunkirk Spirit】

    ー (英国、 慣用的)諦めずに立ち向かう不屈の精神、逆境を乗り越えて団結する

    【〜Spirit】

    ー 〜精神

    [例]Japanese spirit

  3. He’s not himself.
  4. ドーソンが操縦する民間船に救助された、パニックを起こした謎の英国兵にドーソンが言うセリフです。

    Mr. Dawson:  He’s shell-shocked, George. He’s not himself. He might never be himself again.


    Mr. Dawson:  彼は、戦闘ショック状態だよ、ジョージ。いつもの彼じゃないんだ。もしかしたら二度と元の彼に戻ることはないのかもしれない。

    【be oneself】

    ー 自然体、いつもの自分

  5. So be bloody careful with him
  6. ピーターとドーソンの船に救助された兵士たちの会話です。

    Peter: Be careful down there.
    Alex: He’s dead, mate.
    Peter: So be bloody careful with him.


    Peter: (下の階の人に向かって)そっちの方は(足元)気を付けてくれ。
    Alex: あのさ、彼死んでるよ。
    Peter: だったら、なおさらマジで気を付けろよ。

    【bloody】

    ー いまいましい、ひどい、くそな、最悪な

    「bloody」には、「血の、血まみれの、残虐な」の意味がありますが、イギリス英語特有のスラング表現で強調の意味になります。

  7. Well done lads.
  8. ダンケルクから生き残って帰還したアレックスに、毛布を配っていた盲目の男性がかけるセリフです。

    Blind Man: Well done lads. Well done.
    Alex: All we did was survive.
    Blind Man: That’s enough.


    Blind Man: おまえら、よくやった。頑張ったな。
    Alex: All we did was survive.
    Blind Man: That’s enough.

    【lads】

    ー 若者、少年、男、元気のいい男、大胆な男

    「lad」は、アメリカ英語の「guys」のような表現です。とくにイギリスの北部・スコットランドで使われるスラングです。

「ダンケルク」のおすすめの視聴方法と学習方法

現在の英語力や「英語学習をしたいのか」、「純粋に映画やドラマの内容を楽しみたいか」によりおすすめの動画配信サイトは変わってきます。

時間がある方は

  • 英語音声+字幕なしで繰り返し見る
  • 英語音声+字幕なし→英語字幕あり→繰り返し見る
  • 英語音声+字幕なし→英語字幕あり→日本語字幕

といった方法でドラマや映画を視聴すると語彙力やリスニング力が鍛えられます。

管理人のオススメは英語音声+英語字幕で意味がわかるまで繰り返し見る!です。

英語字幕や日本語字幕の有無を参考にして、視聴する動画サイトを選んでくださいね。

「ダンケルク」を視聴した感想

陸・海・空戦と場面が変わるので、場面転換があることとあらすじがわかっていた方が楽しめる映画でした。戦争映画なのに、過激なシーンが少ないので、戦争物が苦手な人でも落ち着いて見れる映画です。兵士たちを助けるために勇敢に戦地へ向かうドーソンやピーター、自分を犠牲にして多くの兵士を助けるため空で戦うフィリアの姿に泣けました。言葉数は少ないですが、イギリスを好きになる映画です。

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